医学部には就活はあるの?

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今回は、医学部外の人に向けて記事を書こうと思います。

よく「医学部って就活無いから羨ましいよ」と言われるのですが、就活あります

誤解している人が多いようなので、医学部の就活事情について書いていきたいと思います。

 

 

医学部生の就活の仕組み

医学部生は、大学を卒業した後に研修する病院を選ぶために、マッチングと呼ばれる就職活動を行います。

企業への就活との違いは、内定者が全てコンピュータのアルゴリズムによって各病院に振り分けられるということです。

どういうことかというと、マッチングを取り仕切る、医師臨床研修マッチング協議会という公益財団法人があり、そこに学生は希望先の病院を優先順位をつけて複数登録し、病院側も同様に希望する学生を登録することで、被りが出ないように学生と病院の組み合わせが作られるのです。

 

 

医学部生の就活の流れ

医学部生は、四年生の終わりにCBT、OSCEというプレ国試のような大きな試験を受けたあと、五年生六年生は病院実習を行います。

そして、五年生の夏くらいから希望する病院先に見学に行きます。期間は人それぞれですが、一週間から一ヶ月くらいの間です。

見学中は、研修医の先生に付いて回って、いろいろな科を見て回ります。たまに手伝ったりもしますが、お給料が出るわけではありません。

 

希望の病院先は、五年生の終わりから六年生の春頃までに決め、六年生の夏に希望先の病院で試験や面接を受けます。試験が無いところもあります。

そして、9月に医師臨床研修マッチングプログラムに登録し、10月に結果が発表されます。八割程度が第一志望に受かるようです。アンマッチが起こらないようにプログラムが組まれているため、就活浪人になることはありません。

 

 

医学部生は就活で何を見る?

いくら就活浪人が無いからといって、テキトウにマッチングをするとその後のキャリアに響きます。

医学部生が病院見学で見るのは、病院の設備、雰囲気、そして人です。設備が古いと日進月歩の医学の世界から取り残されてしまいますし、雰囲気や人の印象が悪いと研修医の二年間をストレスとの戦いに費やすことになります。

五六年生は病院実習で忙しい中で、希望の病院を見つけ出さなければならないので、事前情報が非常に重要になります。先輩や同輩の話を聞いて、戦略的に見学先を決めないといいところがみつからないままマッチングを迎える危険性もあるのです。

 

 

まとめ

医学部生もマッチングと呼ばれる就活があります。病院が全体的に人手不足なため就活浪人に陥ることはありませんが、希望の研修先を見つけ出せるかどうかはどれだけ情報を集められるかにかかっています。

 

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