医学部生は勉強ばかりでひ弱なイメージがあるかもしれませんが、部活は以外と活発です。東医体や西医体と呼ばれる、全国の医学部が競う大会もあります。
医学部に入ったら部活には所属しておいた方がいいと言われますが、その真意はなんなのでしょうか。
医学部で部活に入るメリット
医学部で部活をするメリットは、
- 体力がつく
- 友達ができやすい
- 先輩との繋がりができる
の三つが主です。
それぞれについて解説していきます。
1. 体力がつく
医者は豊富な知識があれば良い医者かというとそうではありません。例えば、医者になると「当直」というものがあり、昼に通常の仕事をしたあと、そのまま夜通し患者さんの急変に備えて寝ないで待機、翌日も通常通り勤務しなければならないことがあります。ほんの隙間時間で仮眠を取るくらいでほとんど寝ずに働きます。
特に研修医の時が忙しく、病棟回診、カンファレンス、外来見学など病院中を動き回ってヘトヘトです。医学部を出たてで知識もまだないので、空いた時間は勉強です。
体が弱いとすぐにメンタルブレイクしてしまうでしょう。
学生のうちに部活、特に運動部で体力をつけることで病棟勤務に備えるのです。
2. 友達ができやすい
医学部はグループ学習なども多く、部活に入らなくても友達はできやすいですが、なんだかんだで同じ部活どうしで固まる傾向にあると思います。
コミュニケーション能力に自信がない人でも、部活に入れば嫌でも友達はできます。彼氏、彼女もきっとできます。
また、医学部だけでなく他の学部との繋がりもできるので視野が広がります。
3. 先輩との繋がりができる
これが一番重要です。
先輩との繋がりができると、上下関係を学べ、勉強や学生生活について教えてもらうことができます。
医者の世界は、上下関係が厳しいです。医者は全体的にプライドが高いので、うまくとりいらなければ生きづらい世界です。部活に入って飲み会等に積極的に参加することで、だんだんと先輩を持ち上げるコツがわかってきます。
また、先輩はいろんなテストを乗り越えてきています。どこを勉強すればいいか、いつから勉強を始めればいいかなどいろいろ教えてくれます。五、六年生になれば、どこの病院が待遇がよかったか聞くこともできます。
最後に、これは人によりますが、自分の目標となるような先輩に会えると人生が変わります。僕は、医学部なのに学外に出て積極的に活動している先輩の姿を見て、すごく啓蒙されました。
医学部で部活に入るデメリット
デメリットはほとんどありませんが、あるとすれば
- 厳しすぎる部活に入って留年する
- 悪い先輩に影響される
1については、毎日夜遅くまで部活が続き、テスト前も合宿などが入って全然勉強できず、留年してしまう人が学年に一人くらいはいます。
2については、先輩に影響されて、麻雀などの遊びにのめり込んで勉強しなくなる人が時たまいます。
この二つがデメリットですが、どちらも自分の危機意識次第でどうにでもなる部分です。
おすすめの部活
医学部でおすすめの部活は、運動部で厳しすぎないところです。
自己管理に自信がある人であれば、厳しい部活でもなんとかやっていけるかもしれませんが、部活に集中しすぎて勉強時間がなくて留年というパターンは避けたいところです。
年配の先生におすすめの部活を聞くとよく水泳部を勧められます。
理由としては、体力がついて、ずっと続けられるスポーツだからということです。
年を取っても趣味として続けられる部活やサークルをみつけるのが一番いいと思います。
まとめ
医学部では、運動系の部活に入った方が、人間関係、勉強共にうまくいき、良いお医者さんになれると思います。
もし、帰宅部で通すのであっても、ジムなどに通って体力づくりはしておいたほうがいいです。