海外の医学部に留学するには?

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昨今、日本ではなく海外で働くことを見据えて、学生のうちから積極的に留学を経験する人が増えており、医学部にもその流れが来ています。

医学部生で留学をする人には、二つのパターンがあると思います。将来絶対に海外で医者をやりたい人ととりあえずは日本で働くつもりだが視野や可能性を広めるために海外留学を経験しておきたい人の二パターンです。

最近は、日本の学会でも全て英語で発表しなければならないところもあり、学生のうちの留学はきっと役に立つでしょう。

それでは、海外の医学部に行くにはどうすればいいのでしょうか。

 

 

海外の医学部で学ぶには?

初めから海外の大学に入学する

日本で働く可能性は全く無く、絶対に海外の医学部で働くと決めている人にオススメです。

たとえ、日本で医師免許を取ったとしても海外では使えないので、現地の国家試験を受け直さなければなりません。初めから海外の大学に入学してその国の国家試験を受ければ二度手間にならずに済みます。

 

注意しなければならないのが、日本とのシステムの違いです。

例えばアメリカは、医学部という学部はなく、代わりにメディカルスクールと呼ばれる大学院があります。医師になるには、四年間で大学を卒業した後に、さらに四年間大学院で医学の勉強をするので合計8年間かかることになります。

8年間分の学費と生活費はかなり経済的に余裕のある家庭でないと厳しいでしょう。

 

学費が比較的安く、生活費も抑えられる大学としてよく挙がるのが、ハンガリーの医科大学です。物価が日本よりも低いので生活費が抑えられ、アメリカの医学部より入学が難しく無く、学費が日本の私立の医学部より安いです。

ただし、入学が比較的簡単な代わりに、卒業するのが大変難しいです。ストレートで卒業するのが全体の1/3、さらに1/3は途中で強制退学になってしまいます。日本の医学部で放校は滅多にありません。

 

 

日本の大学の留学プログラムを使う

どこの大学と提携しているかは、各大学によって違いますが、アメリカのハーバードやイギリスのオックスフォードが人気ですね。

海外で働くことはまだ考えていないけれど、可能性を広げておきたい人にはおすすめです。

 

もし、日本の大学を卒業した後に海外で働きたい場合は、現地の医師免許を取得しなければなりません。

アメリカであれば、USMLE(United States Medical Licensing Examination)という試験に合格し、1~2年の臨床研究を行って初めて医師免許を取得できます。ただし、日本の医師国家試験とUSMLEの出題傾向は異なるため注意が必要です。

 

 

まとめ

海外で働きたい気持ちがどの程度強いかによって、海外の医学部にいつから留学するかを決めるとよいでしょう。

もし、海外の病院で少しの期間だけ働きたいのであれば、海外に留学せずとも日本の病院で留学プログラムのあるところに就職する方法もあります。

自分の将来設計と照らし合わせながら慎重に留学方法を選んでください。

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