医学部の学費は高く、裕福な家庭で育った人が多い印象がありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
国立と私立医学部の学費の実態や安くする方法について調べてみました。
医学部にかかる学費
国立医学部の学費
国立大学はかかる学費はどこも同じで、一年間に535,800円です。
そこに、試験の受験料17,000円と入学金282,000円がかかるので、6年間で大学に振り込むのは
17,000円+282,000円+(535,800円×6年)= 3,214,800円
になります。
私立医学部の学費
私立大学は、国立大学と違って国の税金による補助が無いので学費は高くなります。
以下に2017年の私立医学部の学費ランキングを載せます。総額が安い順に並べてあります。
2017私立医学部学費ランキング
私立では、安いところで2,000万、高いところは5,000万も6年間でかかるのです。ただし、防衛医大、自治医大、産業医大は卒業後一定期間指定された場所で働くことで、学費が全額免除になります。
ランキングを見ると、偏差値の高い大学ほど学費が安い傾向にあります。
学費を安くする方法
奨学金を使う
文部科学省所管の独立行政法人である日本学生支援機構が行っている制度です。
奨学金は、借金なので卒業後に返済しなければなりませんが、利息が0~3%と低いことが特徴です。成績や家庭の収入状況により審査があります。
学費免除制度を使う
学費の高い私立大学には、払えない家庭のために学費免除制度があることが多いです。ただし、全額免除になるわけではなく、入学時の成績が良かった数名のみにしか権利は与えられません。さらに、入学後も好成績を維持していなければ免除を受けられ無くなるので相当ハードです。
地域枠に入る
卒業後、大学の指定する病院で一定期間働くことで学費の優遇を受けられる制度です。私立、国立問わずこの制度は設けられますが、その地域に戸籍がなければならないなど、条件が狭いのでよく確認することが大切です。
医学部に入る家庭は富裕層?
私立大学は学費が高いため、裕福な家庭が多いようです。
しかし、国立大学の医学部は、私の印象だと半分程度は親が医者ですが、残り半分は普通のサラリーマン家庭といったイメージです。
まとめ
私立と国立医学部では、授業料が10倍違います。
一般的な家庭が医学部を目指すのであれば、国立大学か、防衛医大などの学費免除制度を用いると良いと思います。