医学部で研究者になるには?年収はいくら?

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医学部の中には、現場で患者さんを診るのではなく、研究に専念したい人もいると思います。研究職に就くにあたって、研究室はいつ決めるのか、いつから研究できるのか、給料はいくらか、など気になるところを今回調べてみました。

 

 

研究者への道のり

研究室はいつ決める?

医学部では大半の人が臨床医になるため、6年間の間はほとんど臨床医になるための授業や実習で占められています。

一方、他の大学では、教員の指導の下に数人の学生が集まって特定の分野について研究するゼミがあったり、大学院に入れば教授の元でさらに詳しい研究を行えるので、研究への道は見えやすいです。

医学部の場合は、授業以外の時間帯に自主的に研究室に通わなければなりません。大学によっては、在学中の数カ月間は研究プログラムに参加させるところもありますが、あくまでサブです。

 

いつ研究者になる?

医学系の研究分野には大きく分けて、基礎医学と臨床医学があります。

基礎医学研究は、生理学,生化学,薬理学,病理学など、様々な角度から病気の原因やメカニズムを研究する分野で、医師免許がなくてもできます。医学部でなくても、農学部や理学部でもできます。

一方で臨床医学研究は、内科学,外科学,産婦人科学,小児科学など、患者の治療を通じて病気や治療法などを研究する分野で、医師免許がなければできません。臨床医学研究ができるのは、医学部を卒業した人だけです。

 

どちらの分野を選ぶかによって、研究者への道のりは異なります。

基礎医学の研究者になりたいのであれば、三つの道があります。医学部以外の学部を卒業した後に医学系の院に入る方法、医学部を卒業してから国家試験を受けずに院に入る方法、医学部卒業後に国家試験を受けて医師免許を取得してから研究室に入る方法の三つです。

お勧めは、一つ目か三つ目です。一つ目であれば、在学中からある程度研究に携われるのでスタートが早いのがメリットで、三つ目は、医師免許があるので給料が安定するのがメリットです。二つ目の道を選択する医学生はほぼゼロと考えて差し支えありません。

 

臨床医学の研究者になりたいのであれば、道は一つです。医学部を卒業し、医師国家試験を合格して医師免許を取ってから研究室に属します。

 

 

医学研究職の給料は?

医師免許を持っているか持っていないかで大きく変わります。

免許を持っていない場合、研究員の年収は千差万別ですが、だいたい300万〜600万円の間と言われています。

免許を持っていれば、病院のバイトなどで稼げるため、持っていない人よりも多くて安定はしていますが、同年代の臨床医よりは低いです。

 

 

まとめ

現在受験生で、どうしてもやりたい分野がないのであれば、医師免許を取得してから研究に就くことをオススメします。なぜなら、基礎医学と臨床医学の研究どちらの道も選べ、収入も安定するからです。

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