医学部の解剖実習は、学生が人の体を切り開いていく非日常な空間です。そんな異空間では、日常では決して巡り合わない稀有な事件が起こるのです。
今回は、医学部で語り継がれている様々な事件についてまとめてみました。
真偽のほどはわかりませんが、不謹慎な内容が含まれています。解剖実習にはごくたまに頭のおかしい人間がいるという心構えとしてご覧ください。
不謹慎な事件
風鈴事件
東京大学の医学部生が、解剖実習中にペニスと睾丸を切り取って、「風鈴だ」と言って笑いながら実習室を練り歩いた、という噂です。この学生は実習中の極度のストレスで精神的な問題があったとされ、退学処分にはならなかったと言われています。
真実であれば、献体を提供してくださった方に対する冒涜以外のなにものでもありません。しかし、実習中のストレスで頭がおかしくなる、という部分だけは共感できます。
想像してみてください。あたり一面に人の体が横たえてあって、それを毎日のように切り開いていく。何時間もホルマリンの匂いに満たされた地下室で細かい手作業を黙々と続けるのです。体力、精神力ともにどんどん削られていくのです。
しかし、いくらストレスが溜まったからといってやってはいけないラインがあります。たった一度の冗談が一生を棒に振る可能性があるということを意識して、医学生は実習に臨んでください。
壁に耳あり事件
千葉大学の学生が、献体の耳を切り取って壁につけて「壁に耳あり」と言った事件です。この学生は退学処分になったといわれています。
この事件はあまりにも有名で、実習の最初に先生が注意喚起として例に出すくらいです。
他にもバリエーションがあり、くり抜いた眼球を壁に当てて「障子に目あり」、口を縫い合わせて「死人に口なし」、切り取った鼻を二つに分けて「両手に鼻」、切り取った手を口に入れて「のどから手が出る」、手足を切断して「手も足も出ない」など、聞いただけで気分が悪くなる話がたくさんあります。
この話は非常に信憑生が低く、都市伝説だと思われますが、面白がってやりだす人がいないとも限りません。
腸で縄跳び事件
読んで字のごとく、学生が切り取った腸を使って縄跳びをしたという話です。
この事件は、僕の知り合いが実際に現場に遭遇して医学部を辞めたと言っていたので驚いていたのですが、ネット上にも同じ事件が書いてあるサイトがあったので信憑生のほどはわかりません。
僕の大学の雰囲気だと、そんなことを万一にでもできる雰囲気ではありませんでした。
かわいそうな事件
足にメスが刺さる事件
解剖実習をはじめたてで、メスの危険性がわかっていないころに、友達に名前を呼ばれて体ごと振り向いたらその友達の足にメスを突き刺してしまったという事件です。
メスは思った以上に切れ味が鋭く、ほんの少しの力でスッと切ることができます。
メスは実習台上から出ないように注意してください。
失神事件
これはどこの大学でもあると思いますが、初めてご献体を目の前にした時にショックで倒れてしまう学生が出る事があります。
学年に一人いるかいないかくらいですが、心配であれば「医学部 解剖実習」で画像検索をしてみると割と画像が出てくるので事前に雰囲気は掴めると思います。
最後に
ここで紹介した事件は、医学部の中でもほんの、ほんの少しあるかないかくらいの事件です。医学部にこんな人がたくさんいるのかと心配する必要はありません。いたとしても、退学になるので医者には人の腸で縄跳びをするようなサイコパスは絶対にいません。