医学部の暗記ゲーについていけない人へ

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僕が医学部に入った理由は、理系で成績が良かったから、です。

文系の暗記よりも、数学の公式や物理の法則、化学反応の機序を論理的に理解して、応用させて問題を解く、というのが好きでした。
文系科目の社会は、理解ではなく暗記力が必要です。僕は絶望的にものを覚えるのが苦手でした。どれくらい記憶力が無いかというと、普段一緒にいる友人の名前も突然忘れるくらいに記憶力がありませんでした。社会の成績はいつも学年では底辺を彷徨っていました。

 

だからこそ理系を選んだ、暗記が苦手だからこそ理系を選んだのですが、理系の頂点にある医学部で求められるのは純粋な暗記力だったのです。

冷静に考えれば、医者はいろいろな病気を覚えていなければならないので、医学部は暗記が肝だとわかりそうなものですが、受験生の頃の僕は深く考えてはいませんでした。

 

自分が医学に向いていないかもしれないと思ったのは、二年生の基礎医学の時です。基礎医学は解剖学や薬理学などの臨床に磨住むための地盤となる部分ですので、今までの知識と関連づけるということもできず、とにかく覚えるしかありません。骨の名前や筋肉の名前、薬の名前にその効果、その上英語名も同時に覚えさせられる。量も高校の社会の比じゃないです。

 

最初のテスト期間では、とにかく落としまくりました。友達との差に愕然とし、向いていないのなら今すぐ医学部をやめた方がいいのではないかと思いました。

そこで藁にもすがる想いで、暗記の方法をネットで調べたり、友達に聞いたりして、自分なりの暗記法をなんとか確立し、次のテスト期間ではほとんど落とさずに無事進級することができました。

 

もし、僕と同じ悩みの人がいて、少しでも参考になれば嬉しいので、僕流暗記方法を書いていきます。暗記ができる人にとっては当たり前のことばかりでしょうが、苦手な人というのは基本的なことができない、知らないから苦手なのです。

 

 

①何度も繰り返す

当たり前のことですが、できていないことが多いです。何度も、というのは三回以上です。医学部のテストは覚える量が多い為、一周か二周ノートを見て十分勉強した気になってしまいますが、それで受かるのは暗記が得意な人だけです。自分が苦手だとわかっているのであれば、得意な人より勉強量を増やさなければ追いつけません。

 

 

②アウトプットする

目で読むだけでは覚えたとは言えません。知識として出すには、出す訓練をしなければなりません。

 

ノートを一通り読んだら、すぐに過去問に取り掛かります。そして、間違えるたびにノートに戻ります。記述試験であれば、絶対に紙に書いた方がいいです。口に出すのと紙に書くのとでは、書いた方が時間がかかるものの確実に覚えやすいです。

 

ノートを読んで過去問を解く。この流れを三周以上行います。

 

三周すれば、落とすことはありませんでした。試験の前日に詰め込むだけで受かったと言っている人がいても真似してはいけません。そういう人は、暗記の天才かそういっているだけで裏でこっそり勉強しているのです。

 

臨床医学は基礎医学の知識が使えるので、関連性があって楽になります。むしろ今までの知識が繋がっていく感覚が楽しいです。暗記が苦手で基礎医学で苦しんでいる医学生は、その一年だけ余計なことを考えず、暗記マシーンとして心を無にして頑張ってくださいo(`ω´ )o

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